世界最大のLCCアライアンス(航空連合)の存在価値はあるのか?
以前、航空業界にまるで、晴天の霹靂ようなニュースが溢れていました。それは『世界最大のLCCアライアンスが 誕生した』との報道でございます。ついにLCC同盟軍たちは新たな空帝国を創り上げましたね。もしかして、今までの正規軍アライアンス帝国に脅威な存在になるのでしょうか。
※少々スターウオーズみたいな世界観を取り入れてトライしてみた文章でしたが、そんなストーリーになるわけがないですよね(笑)勝手な妄想ですみません。
さて、今回の記事は、このLCCアライアンスの存在価値は本当にあるのか、予言じゃなくて、余談(雑談)してみたいと思います。
航空アライアンスとは?
そもそも、航空連合(アライアンス)は、連合組織の航空会社間において、コードシェア便やマイレージサービスの相互乗り入れ、空港ラウンジの共同利用など、我々乗客(SFC修行僧)の利便性をはかるために、世界各国の航空会社が作り上げられた共同のネットワークです。
表向きから見ると、良い意味での解釈になりますが、裏返してみれば、「強強連合・弱肉強食」の狙いで、自社運用のコスト削減と競合他社連合から乗客略奪するための狙いではないでしょうか。
航空アライアンス御三家
本題のLCCアライアンスを余談する前に、現在、世界に存在している航空アライアンス御三家について紹介したいと思います。まぁ、恐らく誰でも知っている常識かもしれませんが、、
①スターアライアンス
https://www.staralliance.com/ja/home
・設立年: 1997年
・加盟航空会社:27社
・就航国:195ヶ国
・就航空港数:1,328空港
・保有機材数:4,333機
・本部:ドイツ
・特徴:世界最大の航空連合
・代表的航空会社:全日空ANA、中国国際航空、ユナイテッド航空など
②スカイチーム
・設立年: 2000年
・加盟航空会社:20社
・就航国:187ヶ国
・就航空港数:1,064空港
・保有機材数:2,819機
・本部:オランダ
・特徴:世界規模2位の航空連合
・代表的航空会社:大韓航空、中国南方航空、デルタ航空など
③ワンワールド
https://www.jal.co.jp/oneworld/
・設立年: 1999年
・加盟航空会社:17社
・就航国:149ヶ国
・就航空港数:932空港
・保有機材数:3,324機
・本部:アメリカ・ニューヨーク
・特徴:世界規模3位の航空連合
・代表的航空会社:日本航空JAL、アメリカン航空、キャセイパシフィック航空など
フルサービスキャリアの正規軍たちが作り上げたアライアンスなので、SFC修行僧の頑張る努力の意味もありますよね。
世界最大LCCアライアンスとは
ご存知の通り、スカイマーク航空、ピーチ航空、中国春秋航空などのLCC(格安航空会社)はもうたくさん存在しています。みんな割安宣伝で乗客を取ろうとするのですが、ANA派でSFCを目指している人なら、心は動かないはずですね。何故かと言うと、マイルや座席、機内食、機内娯楽、ラウンジなどのサービスは空と地の大違いですからね。
それにしても、大手LCC各社はこのような航空連合を立ち上げました。名付けて、『バリューアライアンス』でございます。
・設立年: 2016年5月
・加盟航空会社:8社
・就航国:不明
・就航空港数:160空港
・保有機材数:174機
・本部:不明
・特徴:世界最大LCC航空連合
・代表的航空会社:日本バニラエア航空、韓国チェジュ航空、スクート航空、タイガーエアーなど
世界の3分の1のエリアをカバーしていることを誇っているみたいです。あくまで数字マジックだと思いますが、、
しかも去年(2015年)だけで、4,600万人以上の利用実績がありました。LCCの需要は本当に健在していますよね。
通常アライアンスとの違い点
バリューアライアンス(LCC航空連合)
マイレージ✕
共同ラウンジ✕
コードシェア便の運航✕
乗り継ぎのダイヤ調整✕
共同予約システム ◎
アライアンス御三家(正規航空連合)
マイレージ ◎
共同ラウンジ◎
コードシェア便の運航◎
乗り継ぎのダイヤ調整◎
共同予約システム ✕
なるほど、要は、共同予約システムの導入によって、自社(LCC航空会社)の就航していないルートでも、格安で直接で簡単で取れるという違いですね。LCC航空連合の各社路線ネットワークを最大化にする、このような快適なアライアンスは、コスト優先かつ複数路線での搭乗利用の方にとって、魅力的に感じるかもしれませね。そういうことならば、十分存在価値があるとは言えるでしょう。
当分は、LCC搭乗の機会がないですが、将来的には一度体験してみたいかもしれませんね。
ちなみに、この世界最大のLCC航空連合『バリューアライアンス』の設立前に、世界初のLCC航空連合はすでに存在していますよ。
それに関しては、次回の記事にて話したいと思います!
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