在日中国人の帰化への道

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中国国際航空の勝利?中国南方航空と東方航空が北京新空港へ左遷命令!

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1958年開港以来、現在に至って中国最大の空港、アジアでも最大級の規模、世界第二の規模を持つ北京首都国際空港。ここに世界60社以上の航空会社が就航しています。ターミナルも3つがあり、海南航空グループ各社がターミナル1、スカイチーム加盟航空会社がターミナル2、スターアライアンス&ワンワールド加盟航空会社がターミナル3で利用されています。

今まで平和な首都国際空港でしたが、中国の航空業界に衝撃をあたった仰天ニュースがありました。それは、中国南方航空と東方航空が「北京首都国際空港」から離れ、「北京新空港」への左遷命令を受けたことです!

 

北京新空港とは?

北京には、そもそも現在「北京首都国際空港」しか存在していません。この左遷先である「北京新空港」ってどういうところでしょうか?知らない方のために簡単に説明します。

実は、現・北京首都国際空港は、乗客利用や就航路線などのキャバ能力がすでに限界が見えてきました。この背景から、北京に新たな空港建設の必要性が出てきた為、中国政府や中国民用航空局は、北京新空港の建設計画を2008年の北京オリンピックからずっと立ててました。

諸事情でしばらく放置されてしまいましたが、今年(2016年)から本格的に「北京新空港」の建設が始まっていました!

建設中のため、仮で「北京新空港」と呼称しています。なお、建設地は北京の大興区にありますので、「北京大興国際空港」(中国語:北京大兴国际机场)とも呼ばれています。まぁ、「北京第二国際空港」でもいいかもしれませんね。笑

南方航空と東方航空が北京新空港へ左遷命令!

それでは、本題に入ります。

実は、つい最近(7月28日)、中国民用航空局(中国国内の航空会社を監視・監督・管轄・統括している政府行政機関)から下記のペーパー命令が出されていました。

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重要な命令内容だけを日本語でピックアップしてみました。

1)中国国際航空などのスターアライアンス加盟航空会社は、北京首都国際空港に継続残留とする。

2)中国南方航空と東方航空などのスカイチーム加盟航空会社は、すべて北京新空港に移転する。

3)北京新空港は、中国南方航空と東方航空のハブ空港として位置づける。

4)移転後の北京首都国際空港の空きスペースは優先的に中国国際航空が利用する。 

つまり、現・北京首都国際空港は、もう中国南方航空と東方航空を代表とするスカイチームの居場所じゃねぇよ!と、中国航空の法令上でも認められているよと、捉えてしまいますよね。

北京新空港への移転、まるで左遷命令のようにしか聞こえませんが、これも中国国際航空の勝利だと言っても過言ではありませんね。

なぜ北京新空港への移転が左遷命令なの?

ちなみに、なぜ左遷命令の言葉を使ったのかというと、北京新空港の建設場所や、北京市内への移動距離を見ていただくと、どなたでも左遷命令だと思えるかもしれませんからね。

【北京新空港の場所】 

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上記の地図上の通り、北京新空港は、北京の郊外地方(大興区付近)、いわゆる北京市と河北省の境目にあります。天安門より直線距離は、なんと約46キロです。成田航空と東京駅は直線距離が約60キロですが、日本の場合と比べてみると、まぁまぁ近いかもしれません。

しかし、現・北京首都国際空港は、北京の市内にあり、天安門より直線距離も約20キロ未満で、相当便利な位置となっています。つまり、北京新空港を拠点にすると、今まで首都国際空港の倍の移動時間や手間がかかってしまいます。

また、ほか航空連合ではなく、スカイチームだけでの移転命令ですが、中国南方航空と東方航空らに相当、何か恨みでも無ければ、中国政府がそうさせるわけにはいかないと思います。可哀想な運命、それを負うしかできない中国南方航空と東方航空にとって、左遷命令の言葉はもしかして適切かもしれませんね。

最後に

といっても、中国国際航空の強いパワーできっと裏で動いていることに間違いありません。北京新空港に移転(左遷)した中国南方航空と東方航空が残したターミナル2。それをまるごと中国国際航空の口に食べられてしまいそうではありませんか。そういう美味しい話は、ほかならぬ、中国国際航空だけですので、さすがだなぁと思いました。

いずれにしても、スターアライアンスのゴールドメンバーや、ANA派の我々の場合、中国国際航空と同じ勝利側に立っているので、当分、何の心配もないかと思います。

2019年北京新空港のオーペン予定ですので、それまでに北京首都国際空港のターミナル3でひと我慢でしましょう。きっと未来の北京首都国際空港には、スターアライアンスの巨大拠点になるではないでしょうか。最後は、個人的な妄想だけでお気にしないください。笑

 

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